「ケアの人間学」合同研究会

研究会について

人間はケアしケアされる存在と言われる。ヒトは、ホモ・サピエンス(知恵をもつヒト)としてよりも前に、ホモ・クーランス(ケアするヒト)として人になったとも言われる。ケアすることは、人間にとって本質的な行為だということです。「人間とは何か」を考えるにあたって、「ケアする」(広く看護、介護、世話、配慮、気遣いを含む)という行為から見ていけば視界が開けるのではないか─これが、「ケアの人間学」という構想の出発点でした 。

他方、ケアの現場に目を転じると、患者中心の医療やトータル(全人的)ケアなどと言われるなか、人間にふさわしいケアとは何かが、問われています。ところが、ケアの現場にいると、日々の作業に追われて、自分が携わっているケアの持つ意味が見えなくなることがあります。ケアは、人間を相手にしている行為である限り、そもそも「人間とは何か」が分からないままでは、やみくもな「営業としてのケア」になりかねません。ケアの現場にいる方々も、別の方向から「ケアの人間学」を求めていました。

大学で「人間とは何か」という問いに取り組んでいるスタッフと、看護の現場ともつながりをもちながら看護学校の教壇に立つスタッフとで、2002年にこの研究会を始めた動機は、そんなところにありました。現在では、ケアという言葉の広がりを反映するように、医療・看護の関係者だけではなく、福祉・介護をはじめとした様々な領域の方が集う場となっています。ご関心のある方はぜひ一度足を運んでみてください。

浜渦辰二(「ケアの人間学」合同研究会顧問)

次回の研究会

日時 2020年9月19日(土)14:00~16:00
場所 ZOOMミーティング(申込をされた方にURLをお知らせします。)
提題
在宅医療・介護の現場において倫理的問題に取り組む
三浦靖彦先生(東京慈恵会医科大学付属柏病院総合診療部診療部長)
参加費 無料
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要旨集