音楽療法士派遣に関する活動報告(2013)

会員の皆様の支援により、2013年5月に在宅療養中の重症心身障がい児のもとへ音楽療法士を派遣することができました。以下は音楽療法士、勝山真弓さんの報告とNPO会員の声です。

勝山真弓さんによる報告

音楽療法に興味を持って下さった、医療的ケアを受けている重症心身障がい児のお子さんを持つお母様とのご縁があり、そのお子さんとの出会いが実現しました。

お約束の日、初めて会ったお子さんの名前を取り入れて歌いかけた”こんにちはのうた”に合わせ、セラピストの手の平に乗った小さな手の平が一緒に揺れると、ほどなくしてある変化が見られました。これは、お母様にとっても初めてのことだったようです。また、セラピストの親指をしっかり握りしめたお子さんの手の感触は今でもセラピストの中に残っています。お母様にとっても、セラピストにとっても、お子さんの意思が感じられるそんな時間でした。

この出会いによってお母様は、我が子のウェルビーング(well-being)につながる働きかけが大切だと気づかれたようです。 この度、この出会いが育ち、在宅で音楽療法をすることとなりました。今後は、お子さんの体調、お母様の気持ちなどに配慮しながら、共に一歩ずつ歩んで行きたいと考えています。 

NPO会員の声

病院を退院した障害をもつ子と、在宅で過ごすのは並大抵のことではありません。

日々の医療的ケアや、経管栄養の食事、入浴ひとつをとっても、親には大変な負担がかかります。

毎日を過ごすのに精一杯で、発達の支援をしてやりたいと思っていても、どうしてよいのかもわからず、 途方にくれているのが現状です。 そこにこそ、ヒューマン・ケアのプロが手を差し伸べる意義があり、医療とは違う角度から、重症心身障害児の親子を支えることが出来るものと確信します。